後進はすでにいる.

Cut 2010.09

神木隆之介君のインタビューは思わず唸る.
ロシア演劇的な解釈のアプローチをしつつ,それを 形にできる役者さん は今後も増えるかもしれない.
非常に興味深いのは,戦後スタニスラフスキーを翻訳で読んで劇団を立ち上げてきた先達たちに
正当な理解のある人が少なく,むしろそれらをよんでいないであろう世代が,「勘」 でコンセルヴァトワール等で
教える 「観念的ではない」 実践的な演技論に近い方法を会得していることだ.

ただ悲劇的なのは,そのようなアプローチを理解しようとする実写映画の演出がいないところにあり,
今後も日本では,監督をしようとする役者さんは増えると思う.

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