両国へ行く.

土曜日,両国の江戸東京博物館へ行ってきた.
お守り刀の展覧会 … ,想像以上によかった.


flickr!
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・短刀 武蔵住國家作
刃長:28.3cm 反り:0.3cm 刀掛け:短刀大 研:是澤昌徳
拵:溜漆塗茶席図籐巻合口拵

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・刀 大和国住月山貞利彫同作花押
刃長:67.3cm 反り:0.1cm 刀掛け:刀中 研:真津仁彰

スペースの割りには意外なほど盛況で,人間国宝の天田昭次作もあったりと濃密な時間を過ごすことができた.
時代劇マニアの発作で見に行ったとはいえ,その凄まじい空気感は息を呑む.
美術館で見るのと違い,何か生々しいものが漂っていた.

鑑賞していた年配の女性が,学生のお孫さんような女の子と来ていて脇を通った時に聞こえてきた会話が,
「この平文螺鈿というのはね,この柄の部分の… 」
… ,こういう場にいる人を外見で侮っては「決して」いけない. (^^;

還暦の祝いにという刀や 「お守り刀」 という言葉そのものに軽いカルチャーショックがあった.
刀を一振り,人に贈る… ,そういうものの考え方が現代にもあるのだということに,自身の先入観をまた脱し,
気持ちのどこかが少し温かくなるのを感じてしまう.

殺活自在,二律背反の 「刀」 というものの底知れぬ奥行きを想ふ.

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