15夜通信 / メロドラマの作り方

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P・ギャラガー / P・フォーク主演
キアヌ・リーブス
バーバラ・ハーシー

原題「Tune in Tomorrow… 」
邦題「ラジオタウンで恋をして」
1991.11 日本公開 アメリカ(1990) 107min カラー / Aビスタ
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武蔵大和の駅前にある小さな小さなレンタル屋さん.
しかしここを侮るなかれ.「VHS」にてたくさんのレアな映画が眠っている.
入口からカウンターの前を通り過ぎ,左手の角付近にこの映画はある… .


ピーター・フォークのコスプレ. 昔から伊達男なピーター・ギャラガー. そして若いキアヌ.

これがこの映画のすべてです. (^^

オープニングのクレジットが,テキストではなく,カーラジオから流れる実況でされていくくだりは面白いですね.
ビリー・ワイルダー監督の 「フロント・ページ」 を思い出します.

キアヌ… ,W A K A I ! 「月を追いかけて」 のショーン・ペンよろしく,しかしこちらは年上の女性にまっしぐらです.
駆け引きなどありません. でもそこに,気だるさや無理な感じが全くなく,非常に自然な感情の流れでついていけるのが,
この映画の素敵なところです.そう言えばこの映画,「月を追いかけて」 のエリザベス・マクガヴァンが出ていますね.
でもヒロインではないというのはネライなのかな? 何か,そんな気がしてきました.
日本ではメロドラマというと 「この泥棒猫!」 みたいなものを想像しますが,清々しいメロドラマというのもありなのだと
思わせてくれます. でもやはりイケメンは外せないということか… . (^^;

日本で映画を学ぶ人たちにとって,この映画はある意味,教科書的に用いることもできますよ.
これほどの軽めの映画といえども,そこに流れる感情の流れは成熟しており,思ったことをただそのままセリフにして言ってしまう,
日本の昨今の貧弱なシナリオと演出とは一線を画すものですね.

そしてピーター・フォーク… ,全開です!

「構想の死角」「ロンドンの傘」「別れのワイン」「白鳥の歌」「逆転の構図」「祝砲の挽歌」「忘れられたスター」「さらば提督」… ,
結婚したら「うちのかみさんがねぇ…」と言うのだと心に決めておりました.

小池朝雄さんのお声 と H・マンシーニの名旋律! しかし,この映画を見るにあたっては,その影を一切忘れましょう. (^^;
その理由は以下の3点です.

1) まず吹き替えでないこと…
見ている間はコロンボの記憶を隠蔽することにしました.
2) そしてかなりアグレッシブに芝居をしていること
これもじきに慣れます.
3) メイドのコスプレをすること
癖になります.そして,メイド以外にも様々なコスプレが出てきます.

結果として小生は,コロンボだけでなく,ピーター・フォークそのものが好きなのだとわかりました. d (-_^

さらにこの映画,我らがピーター・ギャラガーが出ています!

例によって伊達男,例によってスーパー脇役です. しかも絵に描いたような「P・ギャラガー」モードなキャラで出演しています.
「未来は今」 の棒タイを軽く外した状態で歌う甘い声にシビレマス.
そして何といっても 「THE O.C.」 ですね. シーズン1はかなりハマリマシタ.
こんなにいっぱいセリフがあるピーター・ギャラガーに会えるとは… . (^^;
あの濃い眉毛と抜群の声質. 小生の大好きな役者さんなのです.
この 「ラジオタウン…」 では 「The P・ギャラガー」 という感じの役ですので,ぜひお見逃しのないようによろしくお願いいたします. (^^
この 「Wピーター」 ですが,これにピーター・フォンダを足して 「トリオ・ザ・ピーター」 と呼んだら怒るでしょうか… .

何か重い十字架を背負ったものか,漫画が原作か,はたまたTVの延長か.
映画本来の持つ娯楽性を純粋に全うする作品という大前提… ,これがクリアされてのお話ならばいいのだけれど.
一つのテーマやイデオロギーで括れる映画など,まやかしと興ざめの塊と言ってよいですし,そういうもので映画を作ること自体が
ナンセンスなのではと最近思うようになりました.
〝I think〟な映画なんてくだらないし,野暮ですよ.

その人の本質的な部分というのは,どんな形であっても絶対に隠しようがないし,表れてしまうものですものね.
だとすれば,そのダダモレな部分にある意味での諦めを感じつつ,昔の日本の猿楽のように,どうすれば登場人物が
イキイキとするか,何をすれば観客につまらないと言われずにすむかに終始する方がよっぽど映画の本質に近づく気がします.
所詮映画はニッチな部分といえるわけだし,妙な気取りは早々に捨て去るが潔しと〝I think〟するわけで. (^^

Amare!Cantare!Mangiare! Tutto Bene !!

とにかく春の心地よい風に吹かれながら,もし花粉症にお悩みの方はこちらの映画を借りて家で過ごすようにしましょう.
また今宵のような満月の晩は,心がざわつくので,Wピーターにでも身を委ねてはどうでしょう… . (^^;
それにはまずこの映画をあなたの身近で見つけなければなりませんが,もし最悪,見つからない場合は武蔵大和駅へ
お越しくださいませ. 特に桜満開の時期ならいうことはありません!
お店の人でも聞く度に毎回見つけるのを苦労するので,正確な位置を先ほど冒頭で記しておきました.
今も,そしてこれからも,あの角に行けば必ず見ることができるでしょう.
お店があり続ける限り… .

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