トラの賭け.


15屋ネコmap
S#02 トラ

先日,小生の住処「15屋」のまわりにおけるネコ社会について,ちょいと触れましたね.
何でだか,ネコが多いです… .昔,藤原新也さんの本にネコの多い場所は人間も住みやすく,
またその逆も成立する云々と読んだ記憶がありますが,その通りで,ここは大変住みやすいと小生も感じているところ.


その小生の庵のそばには小さな川が流れていて,そこは日ごと多くのカモが休憩所としております.
( なぜか最近数も増えている… )
そして上写真をご覧ください. 車の下におりますでしょう.

川のそばにある家の方が,先のカモや小鳥にパンくずを毎日あげているんです.そこで飼われているのか,
それとも棲みついたのかはわからんのですが,時折ここで見かけるネコが「トラ」です. もちろん勝手な命名… .

この絵はどうみても待ち伏せですよね?! 虎視眈々ならぬ猫目耽々.
普段はその家の門の上で寝ていることが多いのですが,今日は初めてこのように露骨なアングルでした.
もちろんトラはここでご飯をもらっているのでしょう. つまり家人はネコと鳥の両方に食を確保しているわけで,
これがいわゆる安全協定になっていると思われます.
門の上で寝ている時も,カモが下でパンを啄ばんでいても,特に襲う気配はありません.
しかし,カモの方は警戒しながらというのが伝わってきます. これは,トラがいない時との比較で小生が見てもわかりますね.
トラ在家の時はいつでも飛び立てる感じがします.

もともとの野生の掟なのか,それとも小生にはわからない微妙な気配を察知してかはわかりませんが… .

ここで問題になってくるが,ネコがどこまで理性が働くのかということです.
M・ナイト・シャマラン監督が脚本を書いた「スチュアート・リトル」(’99) を見る限り,ネコは非常に理性的.
野良とペットで,その気性に違いはありますけどおよそ律儀ですね.

何でも分析するアメリカですから,ネコの行動学も制作には取り入れていそうですもの.
しかし,小生はネコの動きを見ていてハッとする時があります.骨格の使い方がライオンといっしょ… .
というか,彼らが分類ではネコ科だったはずです! なりは小さきものですが,その体の線の使い方には
目を奪われるほどの美しさを感じる時があります.
それはおそらくそうした野生の血をどこかで漂わせるからではないでしょうか.
人間というのは理不尽なもので,セーフティゾーンにあるものには魅力を覚えませんから.
とすると,トラもいつかはその野生の血を解放する時が来るかもしれません.
可能性としてゼロではないところに,このトラの姿の存在感があるのでしょう.
「あらしのよるに」みたいになってきました.
仮に襲ったとしてもカモもそう簡単にはやられませんよ,きっと.
サバンナではないこの東村山で,そういう生命の営みがすぐ傍らにあるということを知り,
堕落している場合じゃないよと自分を戒めたりする今日この頃.

・だから東京が好き! 街のねこたち
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