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InterBEE 2011 に思ふ

かつて,スタンリー・キューブリック監督が,”Barry Lyndon” で時代の空気感をリアルに再現するために,
もともと別の目的のために他業界で開発されたロウソクの炎のみを光源に撮影可能なレンズを探してきて
映画に使用したという有名なエピソードを反芻します.

そのシークエンス,絵を構築する上で,必要な道具,技術の割り出しを進めて,まずそういう機材の有無を確認し,
無ければ代用に値するものがあるのか,そして双方無ければ開発するのか,それともシーンとして諦めるのかという,
演出と撮影部さんや照明部さんとの,シナリオと絵のイメージを前提にした話し合いがあり,その上で
あとはプロデューサーサイドとの具体的な相談になるというのが私の考えるイメージなのですが,
そういう意味で何か新しい発見や,「それだ!」的な技術は,今回のメッセには少なかったように思います.

本来,目の肥えた(はずの)プロが見に行く専門見本市に,その人間たちを唸らせるような,
思わず体を乗り出すようなデモ映像やプレゼンに,今回はなかなか出会うことができず,何か機材有りきな,
そして絵が見えてこないものだったような気がしています.

心にしみるストーリーと,ドキドキワクワクするような映像を考えていく,そのイマジネーションの駆使を
試されているのだ感じました. 私がヘボければ,そういう機材しか寄って来ないのだと.

精進します! (^^

>> InterBEE site

Same walk, same breath.



forget me not


Film or Data ?

一昨年ほど前から,映画を見に行く前にその作品の IMDb を閲覧しておくことが習慣になっているが,
全世界のほとんどの映画作品が,まだまだフィルムで撮影されている.
日本で仕事をしているとフィルムレスが常識かの如く,錯覚してしまう.
“This is it” や 先日ゴールデングローブでも話題になったフィンチャーの “the social network” は,
REDで撮影されていたりするとそのことは話題になるのに,上映中の “Harry Potter” 新作はあれだけ
CGIバリバリでも,Arricam ST/LTで撮影されていることは話題にならない.
ついでにいえばアメリカ発TV番組の代表的な “24″ や,最近話題でやっと日本でもレンタルの始まった
“Glee” も Panaflex で撮影されている. ガラパゴス化しているのは政治や経済だけではないのかな? (^^;

寅から卯へ

年の瀬も極まった本日まで,今年は撮影と編集が続いておりました.
山あり谷ありの毎年ではございますが,ひとまず本年もお引き立ていただきまして誠にありがとうございました!
来年も初心に帰るべく,頑張ろうと思いますので何卒よろしくお願いします.

市川崑監督 「幸福」

昨日,京橋のフィルムセンターで行われた市川崑監督 幻の傑作「幸福」の上映会は,
定員310名に対して,ほぼ満員の大盛況でした!
会場には,崑プロを始め,市川組の元スタッフの方々やイマジカ だけでなく,東現の人や,
「ローレライ」の樋口監督,「エヴァ…」の庵野監督, また小川紳介監督の撮影部 奥村祐治さんの姿もあり,
普段のフィルムセンターの客層にプラスして活気はありました.
当時のシルバーカラー(銀残しの派生です…)をニュープリントで復活させたイマジカさんの頑張りは
特筆に値しますが,上映による映画館で,もっと多くの人たちに見て欲しかったなと思います.
小生も普段お世話になっている元市川組の撮監協会の撮影部さんから聞いて知り,是非にもと足を運んだ
次第ですが,こうした企画こそ,またこのような素晴らしい作品こそ,もっともっと業界や一部のコアなファン
だけでない方々に見ていただきたいですね.
>> official site

映画館を利用しない理由

ある程度,想定内ながら真摯に受け止めたいです.
>> Report Site !

そういうこともある

気がつくと,もう7月が目の前.
F900 と RED … それにC服ビニ手3枚重ね,これが今年の小生の 6月だった. (^^;
なんのこっちゃと思いつつも,まだまだ続く波を前にちょっと小休止.

flickr!

like 8m/m

ケイタイtelの動画機能って,ネライで一度使ってみたいですね.
何だか8m/mフィルムのようなlookを感じます.

>> Blogged !