まだやってます…

33時を過ぎました.今日も inferno/fire のお部屋です… .

言葉をテーマにした作品を編集中のところへきて,頭がハイ状態. (^^;

言葉遊びが頭を駆け巡る.
例えば,「未来」というかなり不確かな言葉がありますが,そこに込める意味も人によりさまざまですね.
小生が思う「未来」の正しい使い方はこの3つ… .

今無いものは未来にも無い. (岡本太郎)
予定が入ってしまっている未来は現在と同じである. (養老孟司)
未来は今. (コーエン兄弟)

同じようでいて,実はまったくスタンスの違うこの3つの言葉は定期的に小生を悩ませる…. (^^;
悩ませると言えば,小林秀雄の言葉も然りですが,その意味以上に言葉としての圧倒的な存在感で
立ちはだかるものもあります.

臍下丹田に気持ちを沈め,そこから五体の隅々を結んでけれんみなくバットを振ること… .(榎本喜八)

記者からバッティングの秘訣を聞かれてこの言葉はなかなか言えない… .
弊社の白猫キハチに,つめのあかを煎じて飲ませたい. (^^;

そして昨年,高校の折り知ったこの榎本さんの言葉に拮抗するものに,再びめぐり合うことができ,震撼しました.

他者の視点を、皮膚一枚下の自分の内で同時進行形で起きている世界として,客観的に捉えてゆく感覚を,
意識的なわざとして自分のものにする.(梨木香歩)

その意味以上に,非常に感覚的なものを言葉にして見事に取り出した,眩暈をもよおすような言葉そのものの質感に
久々酔いました. しかし一方で,その質感のきらめきを小生に放ち続けるこんなのもあります.

みじかびの きゃぷりきとれば すぎちょびれすぎかきすらの はっぱふみふみ.(大橋巨泉)

編集に戻ります. (^^