<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss version="2.0"
	xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
	xmlns:wfw="http://wellformedweb.org/CommentAPI/"
	xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
	xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
	xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/"
	xmlns:slash="http://purl.org/rss/1.0/modules/slash/"
	>

<channel>
	<title>salon de 15屋 &#187; 市川崑</title>
	<atom:link href="http://playfast.jp/blog/archives/tag/%e5%b8%82%e5%b7%9d%e5%b4%91/feed/" rel="self" type="application/rss+xml" />
	<link>http://playfast.jp/blog</link>
	<description>末永くどうぞ，ごひいきに …</description>
	<lastBuildDate>Fri, 02 May 2014 20:32:48 +0000</lastBuildDate>
	<language>en-US</language>
		<sy:updatePeriod>hourly</sy:updatePeriod>
		<sy:updateFrequency>1</sy:updateFrequency>
	<generator>https://wordpress.org/?v=4.0.38</generator>
	<item>
		<title>15夜通信 / 男・三之介</title>
		<link>http://playfast.jp/blog/archives/2008/02/29sannosuke/</link>
		<comments>http://playfast.jp/blog/archives/2008/02/29sannosuke/#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 28 Feb 2008 22:18:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[gauche]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[cinema]]></category>
		<category><![CDATA[市川崑]]></category>
		<category><![CDATA[演出的]]></category>
		<category><![CDATA[男気]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://playfast.jp/blog/archives/2008/02/15%e5%a4%9c%e9%80%9a%e4%bf%a1-%e2%80%a6-%e7%94%b7%e3%83%bb%e4%b8%89%e4%b9%8b%e4%bb%8b-%e3%80%87/</guid>
		<description><![CDATA[市川 崑 監督 佐久間 良子 小林 昭二 / 石坂 浩二 主演 「 病院坂の首縊りの家 」 1979.5.26 公開 東宝 139min イーストマンカラー / ビスタ1:1.5 撮影 長谷川 清 / 音楽 田辺 信一 by G-Tools 人間ってどこかぞんざいに生きているところがあって，だから生きていけるとも 言えるのだけれど，いざ亡くなられた市川崑監督を前にして好き勝手に 書くことができなくなっていました． ただ方方で，温かなオマージュを拝見し， 「えいや」とかねてより準備していた作品を書いてみようと思いました． 訃報の後，まずTSUTAYA東村山に走って借りたのが本作なのです． 僭越の極み，弱輩の露呈に，しばしお付き合いくださいまし． いきなり原作者の登場で始まり，しかもそれが意外に長く，セリフまであるこの映画は，一連の東宝金田一作品を 見ている人でないと感情がついてゆきづらい作りになっています． また５作目という，かなりイレギュラーな連続技ゆえの 度し難い作り手のテンションが，そのまま作品にも出てしまっていることを否めません． 小生が，お仕事で展示会を請け負った時にいつも感じることなのですが，4日間ある期間中に，一番出来の良い日は 2日目であることが多いです． そして，一番ミスしやすい，またケガが多いのが3日目です． これは初日の緊張感とダメ出しをいいテンションで持続できた2日目と馴れと疲労の出た3日目という， わかりやすい感情の流れによるものと思われます． 4日目は，もうこれで終わりだという高揚感や達成感からまた上げていく ことが多いですね． しかし，完成度ではなく，そのインパクトや面白みに関しては，2日目が最高という経験が多いのです． 小生の市川金田一作品の生涯鑑賞頻度は現時点でこうなってます． 女王蜂＞手毬唄＞犬神＞病院坂＞獄門島＞八墓村 前から申しております通り，傑作と言えば「悪魔の手毬唄」だと思いますが，小生が好きなのは「女王蜂」です． これって，先ほどの小生の展示会経験値と合致するので面白いなぁと思います． ちなみにこれを原作読了回数に変換するとこうです． 獄門島＞犬神＞女王蜂＞八墓村＞手毬唄＞病院坂 これは単純に東宝市川作品に限ったもので，横溝著作にとなるとまた別の様相を呈してきますが， いずれにせよ映画と原作ともに本作品は下位に甘んじた作品です． といって原作が面白くないわけでなく，むしろ非常に面白いところにまた，本映画に対する妙な先入観があったと思われ， またその市川崑作品という意味での先入観もミックスされ，長らく小生の中で停滞していました． しかしこの映画「病院坂の首縊りの家」ですが，実は現在進行形で上の位を猛追しているわけで，これはどうしたものか， 頻繁に手に取るようになったここ10年ほど，もっと正確に言えば，結婚してから何だかたまらなく良くなってきた作品なのです． 「獄門島」を鑑賞頻度で上回ったのもつい最近… ． 何を持って手に取るのか． それは兎にも角にも，佐久間さん演じる弥生と小林さん演じる車夫三之介の凛とした美しさに尽きます． 高峰さんや岸さんのぬらりとした影の魅力とは違う，清楚で涼やかな佐久間さんと，「おやっさん」や「キャップ」と並ぶ 素晴らしい役を見事に演じ，そして何度見ても小生は泣いてしまう小林さんのラストの芝居． シーンとして，それほどの数のショットがあるわけではないこの2人の醸す空気感にシビレタところから，小生の中での 「病院坂…」 の猛追が始まりました． そして一度その良さがわかると今まで見えなかったものが見えてくるから 人間の感覚って不思議ですね． それが例え，必ずしも良いところでなくともそれさえもが魅力に感じてくるのですよ… ，年ですかね． 前半の小沢さん演じる徳兵衛に金田一が何事か依頼され，部屋から出てくるシーンですが，ここで清水さん演じる 徳兵衛の息子直吉に探られるやり取りがあります．ここでの石坂さんの軽く往なす芝居は見事です． 探偵家業が染み付いた男の事も無げな仕草に感服し，またあの飄々とした風情も，戦争を生き抜き，そして食べるための いわゆる処世術という生きることに必要なリアリティを瞬間的に凝縮したと感じます． 石坂さんの卓越した力量に負うところがもちろん大きいですが，それだけでなくこういうところに映画の神様は風を 送っているのだなぁと思います． また，草刈さん演じる黙太郎との食堂のシーンでも，黙太郎の仮説に対して，「僕はそうは思わない」と間髪断固とした 口調で臨むところにロジックではない，生理的な部分での男 「金田一耕助」を感じ，原作の持つイメージをもっと豊かに， もっと大切にと扱う石坂さんに感動します． 最後を謳った作品だけに，金田一の人柄に迫る説明的なセリフが多いことも事実ですが，それを凌駕するあの 「僕はそうは思わない」は名シーンであったと思います． ほかにも常田さん，大滝さんの常連も楽しいし，三木先生もさすがです． 白石さんも相変わらず全開ですね． そして何より素晴らしいのは，草笛さんの芝居！ 「女王蜂」のちんどん屋お富といい，こうした「動き」でその人の人生を表してしまう演技力と解釈に感動すら覚えます． 吉沢を演じるピーターさんは，時折口で風を送って自分の前髪をフワッと浮かす癖を見せます． これは役者自らの解釈によると想像しておりますが，その中で河原さぶさん演じる滋との廃屋のシーンでもやはり この仕草が出てきます． しかしここで，監督はこのアクションの終わるか終わらないかのところでカット変わりしていて， おそらく役者は，この仕草の後にも芝居を続けていたと想像しています． 様々な事情は考えられますが，この作品が，他の作品に比べてそれぞれのキャラクターの深みのところで物足りなさを 感じるのは，決して原作の情報量を2時間強にたたんだ無理が祟ったわけでなく，こうしたところに起因しているのだと 小生は思います． そして，「度し難い」というところを感じてしまうのです． でも，これはこれでいいのだと思うようになりました． 生まれた時の干支が2度回って，しかもあの「東京オリンピック」を作った監督に，同じシリーズで5作目を作れと 命じるとどうなるか見せてやる！ 坂の別れでシットリと終わると思わせて，原作者の再登場の長いシーンで終わってやるぞ！ ロケ地も増やしちゃうぞ！ 照明もいっぱい使うぞ！ フィルムをがらんがらん回しちゃうぞ！ 淳子ちゃんに歌わしちゃうぞ… ． 瓦屋根の間の道を金田一が行くなんていうフカンからの絵を長玉で撮っちゃうぞ！ 明朝を使わないぞ！ [&#8230;]]]></description>
		<wfw:commentRss>http://playfast.jp/blog/archives/2008/02/29sannosuke/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>9</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>15夜通信 / くわえ煙草のスヌーピー</title>
		<link>http://playfast.jp/blog/archives/2008/02/14kon/</link>
		<comments>http://playfast.jp/blog/archives/2008/02/14kon/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 13 Feb 2008 22:57:10 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[gauche]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[cinema]]></category>
		<category><![CDATA[市川崑]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://playfast.jp/blog/archives/2008/02/15%e5%a4%9c%e9%80%9a%e4%bf%a1-%e2%80%a6-%e3%81%8f%e3%82%8f%e3%81%88%e7%85%99%e8%8d%89%e3%81%ae%e3%82%b9%e3%83%8c%e3%83%bc%e3%83%94%e3%83%bc-%e3%80%87/</guid>
		<description><![CDATA[小生がこの世界に憧れるキッカケを作った方の一人が市川崑監督でした． 偶然ですが，昨年暮れにご一緒した撮影部さんが市川組の方でした． ファーストを担当した「四十七人の刺客」や新しい「八つ墓村」の撮影の時のエピソードを時折冗談まじりに話してくださいました． 常にFを絞りたがるので光量の計算が大変で，照明部と結託して監督を説得したとか，とにかく話題が尽きません． 傑作だったのが，市川組の現場には新品の上着を着ていけないというものでした． 撮影助手さんは，右の肩がすぐに焦げてしまうのだそうです… ．市川監督の人と成りをご存知の方は何故かおわかりですよね． 小生がもっと若い時から，非常にお世話になっている撮監協会の大ベテランの方は，「東京オリンピック」の撮影部のおひとりでした． 「あっしには関わりがねぇこって」 そう強がって言いたいところですが，訃報にただただ残念でなりません． 慎んでご冥福をお祈りいたします． ( 2008.2.13 ) 2008.2.29 追記 >>&#8221;15夜通信 / 男・三之介&#8221;]]></description>
		<wfw:commentRss>http://playfast.jp/blog/archives/2008/02/14kon/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>2</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>15夜通信 / ツクモと読む</title>
		<link>http://playfast.jp/blog/archives/2007/07/23tsukumo/</link>
		<comments>http://playfast.jp/blog/archives/2007/07/23tsukumo/#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 23 Jul 2007 02:33:29 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[gauche]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[cinema]]></category>
		<category><![CDATA[市川崑]]></category>
		<category><![CDATA[演出的]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://playfast.jp/blog/archives/2007/07/15%e5%a4%9c%e9%80%9a%e4%bf%a1-%e2%80%a6-%e3%83%84%e3%82%af%e3%83%a2%e3%81%a8%e8%aa%ad%e3%82%80-%e3%80%87/</guid>
		<description><![CDATA[市川 崑 監督 市川組オールスターキャスト 石坂 浩二 主演 「 女 王 蜂 」 1978.2.11 公開 東宝 139min フジカラー / ビスタ1:1.5 撮影  長谷川 清 / 音楽  田辺 信一 犬神家の新作版リリース記念！ 先日の父の日に，家族が借りてくれたもう１作について… ． いつもの15夜と違う，衝動と偏見で走ることをお許しください． （＾＾ この映画の最大の見所は，序盤にあります． それは&#8230; ． 伴淳三郎先生と三木のり平先生が，1枚にクレジットされることです！ もうこの歴史的瞬間を確認するために，見続けているといっても過言ではありません． 以下，実況です． プロローグは，やはり不安なF値の絵で始まります． しかも市川-長谷川コンビ得意の超ロングと，相変らずマッチカットを無視した市川インサートをバシバシ繋いでいきます． この作品は珍しくフィルムはFUJIをチョイスしています． おそらく赤い着物を着せたり，紅葉，そしてお抹茶と，色気のあるキービジュアルが出てくるため， 鮮やかな発色を狙ったものと思われます． 前作までの色に対するフラストレーションが爆発したのでしょう． あと冒頭の市川節は，「その人物の若い時代の回想シーンも同じ役者がやる」 です． これは必ずと言っていいほど，60代から後の市川作品にはあります． 萩尾さんはともかく，当時40代半ばを過ぎた仲代さんの学生姿や声色を抑えた若さを強調する発声は ロデオに近い感覚がありました．振り落とされないようにしましょう． 悲鳴から後ですが，アメリカの人気TVシリーズ「24」の編集マンは，おそらくこれを見ているのではと， 軽く疑惑を抱く報道型ズームとリズミカルな編集裁きが続きます． 殺害現場で冷静に時計塔の鐘の音を止める岸さんの芝居を受けて，生理的に詰めた間で， 明朝ではないタイトルと音楽がバーンと始まる． 直前のカットでBGMを使わずに入るので，この唐突さは気持ちイイです． 明らかに，ポール･モーリアで有名な「オリーブの首飾り」を意識した感のある「女王蜂のテーマ」ですが，小生は好き． 曲に合わせて，フォーカスを外した絵が続きますね． この手法，一見よくあるようで無いやり方だと思います． オープニング用とわかってはいても，フォーカスアウトで撮り続けるのは少々不安が過ぎるものです． ボケ足も合わせなくちゃならないし… ． 想像ですが，この辺りの決断の良さは，市川監督がアニメーション上がりだからかなと思います． アニメーションって必ずオープニング曲用の絵作りをするでしょう？ 実写だけで来ている監督には，意外にこの感覚がないのを感じます． 小生も，最初はアニメーション志望でした… ． (＾＾； だって曲がAメロに戻ってきたタイミングで出演者のクレジットに入り，石坂さんのクレジットで初めてフォーカスインしますから， この撮影を確信犯的にやっている市川監督は，にやにやしながら編集していただろう思いますよ． 明朝，明朝，明朝… ．次々にクレジットされる市川組常連キャストと歴代の＊＊たち． 嗚呼そして，ついにその時がやってきました． 曲のクライマックスの盛り上がりと合わせてお二人のお名前！ 「伴・淳・三・郎！ 三・木・の・り・平！」とお名前を一文字ずつタンギングして密かに呼び捨てにする快感の余韻に 浸りながら（何だかロボみたい…），お約束の鍵型の監督クレジットでやっと緊張から解放され，ここまで正座で 見ていたのを足を崩す… ，というのが小生の見方． （＾＾ 以下，市川組寸評です．（敬称略） 石坂浩二 市川版金田一が，マンネリ感もなく，落ち着いていて成熟した感じがします． 敗戦後，宮内省，切り張り状，月琴，時計塔， 寄木細工，蝙蝠，密室，暗号… ，どのキーワードにも馴染む存在感に探偵小説フリークとして目頭が熱くなる… ． ポスタリゼーションやマルチ画面など，市川監督の十八番表現にも対応した，サイズの違う芝居に思わず唸ります． 岸恵子 今回の衣装は洋風．随所にご自身の意見を反映されたと思われる着こなしが見えます． 序盤の金田一が到着してからの広間でのシーンでセリフを言いながら，ずっと例のペンダントを触っている芝居が印象的． 中井貴恵 「あなたがこんな恐ろしいことを… 」「その小机の上に…」「細々としたものを…」の3セリフの抑揚がたまりません． 萩尾みどり 薄幸の佳人をやらせたらこの人の右に出る人はいないはずです． 常田富士夫 まさに今村監督と殿山泰司の関係です．無理やり出してます． ちょっとマニアックな話で，このシーンに， 市川監督がよく使うコマ落としという手法が登場しますが，この味わい，最近のノンリニア編集だと旨く出ないんです． おそらく1秒間の24コマと30コマの生理的な感触の違いがこういうところに出るのでしょう． 加藤武 この映画での等々力警部役を見ているだけで，いかにこの作品で市川組が遊んでいるかが伝わります．さすが4作目です． 小林昭二 おやっさん！ 司葉子 この作品ではいい感じですね． 芝居の力量と味が比例しないという実証例だと思います． 神山繁 「クジュウクと書いてツクモと読む！」と，あの髪型に秒殺です． この方の持つ生来の品の良さを完全に否定するエロじじぃ役に本作のキャスティングの妙を見ます． 高峰三枝子 智子に墓参を目撃された時の浪花節調な芝居と着物での走り方が印象的． 今，こういう母性を感じるお顔や姿の女優さんがいなくなったなぁとつくづく思います． 沖雅也 [&#8230;]]]></description>
		<wfw:commentRss>http://playfast.jp/blog/archives/2007/07/23tsukumo/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>5</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>15夜通信 / 続・リカさん</title>
		<link>http://playfast.jp/blog/archives/2007/07/01rikasan2/</link>
		<comments>http://playfast.jp/blog/archives/2007/07/01rikasan2/#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 01 Jul 2007 01:33:29 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[gauche]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[cinema]]></category>
		<category><![CDATA[市川崑]]></category>
		<category><![CDATA[演出的]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://playfast.jp/blog/archives/2007/07/15%e5%a4%9c%e9%80%9a%e4%bf%a1-%e2%80%a6-%e7%b6%9a%e3%83%bb%e3%83%aa%e3%82%ab%e3%81%95%e3%82%93-%e3%80%87/</guid>
		<description><![CDATA[市川 崑 監督 若山 富三郎   岸 恵子  石坂 浩二 主演 「 悪 魔 の 手 毬 唄 」 1977.4.2 公開 東宝 144min イーストマンカラー / ビスタ1:1.5 撮影  長谷川 清 音楽  村井 邦彦 いよいよ数日後に，犬神家の新作版が出ますね！ 先日の父の日の折，モグラ状態だった小生に，家族がTSUTAYA東村山で 「悪魔の手毬唄」と「女王蜂」を借りてきてくれた… ． （ToT） 再び，この映画作品に筆を取る． やっぱり理屈抜きで「面白い」ですから． (＾＾； その映画としての魅力を考えたいと思います． まずあの明朝… ， 一度はやってみたい… ． 通常，映像の世界のタイポグラフィは，チラツキの少ないゴシック体が基本． それが最近は，若い監督も何のためらいもなく， バンバンと様々な書体を使うようになりましたね． 海外では「セブン」以降，モーション・タイポグラフィがだいぶ注目され， 日本ではCXの「踊る大捜査線」や庵野さんの「エヴァンゲリオン」も記憶に新しいと思いますが，テクノロジーの進歩もあり， そうした技術が容易に導入できるようになりつつあります． デザインの世界で言えば，田中一光さんのようにフォントをグラフィックの主役に持ってくるという発想を，近代映画の時代に 本格導入したパイオニアが市川崑監督と言っていいでしょう． それに，画角に対してあれだけ大きな比率で，しかもエキセントリックな鍵型にご自分の名前をクレジットするのも， おそらく市川監督だけでしょうね． (＾＾ 小学校の時，市川監督があのクレジット部分の設計を，手書きでレタリングされている写真を見たことがあります． レタリングなんて言葉，今となっては死語に近いですが，随分と小生は影響を受けて，子どもの頃の暑中見舞や賀状などで 真似したものです． 偶然か狙いかはさておき，あの明朝体が，横溝作品独特の空気にマッチして，見えないところで その空気を醸していると思います． それと音楽もいいですね． 小生的には，影の演出と言っていいくらいに市川監督の横溝作品には音楽が貢献していると思っています． 特に，本作品と「女王蜂」の2作は個人的に大好きな音楽です． 「悪魔の…」はフレンチな味付けですね．「シェルブールの雨傘」がベースなのかな． このサントラを聴くと， 磯川警部とリカさんの決して成就せぬ恋を想い出します． つくづく映画は総合芸術だと感じます． 「女王蜂」は，本作品で編曲をしている田辺信一さんが音楽を担当しています． こちらはまた雰囲気を変えて， ポール・モーリアで有名な「オリーブの首飾り」がベースに聞こえますね． マニアックな楽しみのある「女王蜂」を軽快に 進行をさせる演出をしていて，作品同様に娯楽色の強いポップなメロディだと思います． 奥秩父山系，山梨百名山である太刀岡山をして，撮影部の長谷川さんは，市川監督と共犯で岡山県鬼首村にしていく わけですが，「Fの暗いレンズなのかな」とか，「露出ミスなんじゃないの…」という一瞬不安にさせるタイミングの イーストマンカラーで横溝ワールドを作っていきます． 影響されやすい小生… ，初めて16m/mを撮った時にまず選んだフィルムがコダックでした． (＾＾ シリーズ全て，このルックを関係各位に通した市川監督はストロングだなと思います． 今でこそDVDなんてものがありますから，再現度の高い映像で見ることができますが，昔，VHSしかなかった時の レンタルVの画質の暗いこと！ しかも市川監督は，比較的コントラストの高い絵を好みますので，暗部の計算が大変だったと思います． だってこの時代はビデオアシストなんて機材はありませんから，ラボから上がってくるまで誰もわからない… ． 特にこの「悪魔…」は衣装も美術もみんな暗い色ばかりですから，ルーペよりも本当に目測勝負のフォーカス送りだったに 違いありません… ，ファーストさん可哀相． (＾＾； この作品時に，サードだった五十畑さんが今の市川組の撮影部さんですね． 相当に鍛えられたのではと想像しています． 子どもの頃より原作も読み，またこうして市川監督の横溝作品を反芻し続けて，小生なりの映画の解釈もあったりして， 大筋のところは以前のログで書かせていただいておりますが，いくつか「気になる」ところがございます． まず，放庵は本当にモテたのか？ 冗談かとお思いでしょうが，これはけっこう重要なんです． (＾＾； 多々良放庵演じる中村伸郎さん． 様々な脇役で出演作の多い方です． 山本薩夫監督「華麗なる一族」の日銀総裁や伊丹十三監督「タンポポ」で北京ダックに執着する老詐欺師など… ， 基本的にちょっと嫌な奴が多い． その中村さんが，おそらく芸歴唯一「自称プレイボーイ」役がこの放庵なわけですが， 中村さんの風貌と，役柄が8回の離婚経験に，やはり自称「風雅な住まい」で，自称「モテたんじゃのー」のくだりは 15屋にて論争を呼びました． (＾＾ ここで思い出すのは，「キャスティングで演出の70%は終わる」という市川監督の持論です． 主演格やヒロイン達はともかく，加藤さんや大滝さん，常田さん，草笛さん等々，いわゆる市川組は除いて， 原ひさ子さんは妥当な役ですから，つまりこの放庵役のキャスティングが，市川監督の市川監督たる所以だと感じています． こうした内容の作品で，ちょっとした息抜きを用意してあげるのは演出の技術の一つですが，ともすると浮いてしまったり， 観客が引いてしまったりとハイセンスが要求されます． 特に，この放庵という役は話に食い込んでいる役回りなので しっかりと芝居ができなくてはなりません． [&#8230;]]]></description>
		<wfw:commentRss>http://playfast.jp/blog/archives/2007/07/01rikasan2/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>5</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>15夜通信 / 新・嫉妬する手練</title>
		<link>http://playfast.jp/blog/archives/2007/01/25host_b/</link>
		<comments>http://playfast.jp/blog/archives/2007/01/25host_b/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 24 Jan 2007 15:28:05 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[gauche]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[cinema]]></category>
		<category><![CDATA[ポン・ジュノ]]></category>
		<category><![CDATA[市川崑]]></category>
		<category><![CDATA[黒澤明]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://playfast.jp/blog/archives/2007/01/15%e5%a4%9c%e9%80%9a%e4%bf%a1-%e2%80%a6-%e6%96%b0%e3%83%bb%e5%ab%89%e5%a6%ac%e3%81%99%e3%82%8b%e6%89%8b%e7%b7%b4-%e3%80%87/</guid>
		<description><![CDATA[ポン・ジュノ監督 2006 原題 「怪物 / THE HOST」 邦題 「グエムル -漢江の怪物-」 2006.9.2 日本公開 120min カラー / Aビスタ いよいよ明日，DVDの発売日． おそらく買うであろう小生． コレクターズ・エディションか… 何でそういうものを… ． ポン・ジュノ監督は次回に何を撮るのでしょう？ 今から非常に楽しみです… もちろん例によって軽い嫉妬とともに． 今までも何回となく書いてきましたが，久しぶりに若い世代できちんと演出する監督に出会った気がします． 演出とは，フレームを決めることでも，編集を巧くすることでもありません． 演出とは，シナリオに書かれたことを理解し，解釈し，それを形にすることです． 例えば，「七人の侍」という黒澤監督の映画がありますね． あの七人，それぞれ生まれも性格も違いますが，三船さん演じる菊千代以外は全て武士です． だから菊千代の殺陣だけ， 他と違う振りかぶるような刀の扱いで，汚い太刀すじになっています． あれは三船さんのオーバーアクションではなく， 演出なのです． また「木枯らし紋次郎」のような渡世人，これも武士ではありません． だから当然，高価なよく切れる刀など 持っているはずがありませんし，腱だけ断つような腕もないから武士と同じ扱いをしたらすぐ刀こぼれしてしまうでしょう． だから骨に当たらぬよう，剣をまっすぐに突き刺す感じで殺陣をつけます． もちろん市川監督の演出です． いかに物知りな黒澤監督や市川監督でも，農民あがりの武士や股旅を 目の前に見たことがあるはずがありません．想像の産物ですね． しかし，それに耐えうる知識と勉強から，その人物の行動や志向性を探り， 動きの線の必然性を立証します… ． これが 「解釈」 です． つまり剣を振るうのも，あるいはコップの水を飲むのにも，そこには何らかの 理由や原因があり，その如何によって当然，行動の仕方は無数に可能性が ありますが，それはその人物の志向性によって所作や仕草は限定されてくる… ． その最中に，セリフを口に出せば， それが棒読みであっても，解釈によって得た体の動きによって自然に抑揚がつく． 「殺人の追憶」と「グエムル」の両方に出ているソン・ガンホさんやパク･ヘイルさん ． 二人とも役柄がガラリと違いますが， 体の線の使い方やセリフを言う口の動きまで全く変えてきていることに感動しますよ． いい役者さんだなぁと思います． そして演出とは大変な仕事だと，改めて感じます． 本作品が，前作「殺人の追憶」と比較して残念だったと思うのは，この監督の特長が 鳴りを潜めたところでしょうか． その特長とは，長玉の使い方とフレームイン・フレームアウトです． 「殺人の追憶」も，そのまた前作になる「ほえる犬は噛まない」もファーストカットの長玉＝望遠レンズ の使い方は絶妙！ とても印象に残る絵に仕上ていますね． また，カメラはゆっくり動かして，フレームの中の役者は切れよく動かし，フレームに入ってきたり， 外したりということで動きを作るのも上手です． 「殺人の追憶」の採石場への追っかけ等を見ていただければ，なるほどと思うはずです． つまり映画監督は，シナリオを解釈して，芝居をつけたものをフレームに収めなければなりません． ここでもやはり，手法の選択には必然性があるはずであり，そのセンスこそが，映画監督という仕事独特のものだと言えるでしょう． ポン・ジュノ監督が，作品に込めた想いや史観に誠実さを覚え，またまだ途上にいるという謙虚さを 氏の演出に感じることに軽く慄きつつ，やはり日本の映画人たちもそろそろ正月ボケから覚めるためにも， このDVDを鑑賞することを強く勧めます． ・15夜通信関連記事 まぁ，お茶うけにどうぞということで．]]></description>
		<wfw:commentRss>http://playfast.jp/blog/archives/2007/01/25host_b/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>4</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>15夜通信 / パスポート無期限</title>
		<link>http://playfast.jp/blog/archives/2006/08/12maetel/</link>
		<comments>http://playfast.jp/blog/archives/2006/08/12maetel/#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 12 Aug 2006 12:18:29 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[gauche]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[cinema]]></category>
		<category><![CDATA[市川崑]]></category>
		<category><![CDATA[演出的]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://playfast.jp/blog/archives/2006/08/15%e5%a4%9c%e9%80%9a%e4%bf%a1-%e2%80%a6-%e3%83%91%e3%82%b9%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%88%e7%84%a1%e6%9c%9f%e9%99%90-%e3%80%87/</guid>
		<description><![CDATA[りんたろう 監督 / 市川 崑 監修 「 銀河鉄道999 THE GALAXY EXPRESS 999」 1979.8.4 公開 東映動画＝東映 / 129min カラー / ビスタ by 城 達也… ． つい先月とても不思議な体験をしました． 銀座山野楽器でたまたま視聴できた葉加瀬太郎さんの2年前のアルバム． もともと小生，葉加瀬さんが好きで何枚か 持っていますが，そのアルバムはジャケットを見たことはあるものの，まだ聴いたことがありませんでした． それが視聴コーナーにあって，何となく耳にあててみました… ． するとその冒頭の曲，厳密には2曲が繋がっているのですが， これを聴いた途端，全身に衝撃が走りました． 葉加瀬さんにしては珍しいアレンジ，何となく70年代から80年代を感じさせるイントロで，今までにない葉加瀬さんだなぁくらいに 最初は思いました ． しかし，直後テーマに入った途端，涙がこみ上げてきました ． 頭の中を，脈絡もなく， いきなり999が走ってきたのです！ これには戸惑い，涙にも，999にも動揺し，思わずそのアルバムを手に取りました． タイトルを見ると，アルバムと同年に制作された 「 銀河鉄道999 」新作のテーマ曲でした ． おそらくこの時の小生の動揺ぶりは，店内でもかなり怪しかったのでは… ． ちょうど折も折，小生はお仕事で，ある鉄道メーカーの企画コンペに参加していました ． 早速このアルバムを入手し，この曲と昔の映画版999のサントラを交互にガンガン鳴らしながら，企画デザインの草案をしましたね ． おかげで(？)，その仕事は何とか弊社がやることになりました ． 小生が今の仕事，特に映像の仕事に従事することになったのは，先日も少々触れましたが宮崎駿さんと， もう一人，祖父の存在が大きいです． 祖父は若い頃から写真を自分で焼いたり，小生の子どもの頃に遊びに行くと， 8m/mで簡単なアニメーションを作ったりして遊んでいました． その祖父といっしょに見に行った映画が本作品でした ．今でも見に行った時のことを克明に覚えていますね ． 確か前の日から，当時渋谷にあった祖父の家に泊まり，翌日早朝に，まず母が先発で並んでもらい，小生と祖父は， 祖母のこしらえたおむすびを持って，渋谷文化会館下のレックスに行きました． そして母と交代．祖父とバッチリ公開日に見たのです． この完璧な包囲網… ，初孫は得をする… ． 祖父のことは，何かの折に書きたいなと思いますのが，魚河岸の仲買ながら何しろハイカラな人で，そしてとても優しかったです． 小生にとっての本作は祖父とイコール，小生の最初のヒーローだった祖父の想い出そのものなのです． 今回のコンペは祖父が取らせてくれた気がしました． それで，お礼も込めて，本当に久しぶりに見直してみることにしました ． 何といったらいいのか… ，とにかくその雰囲気と作品全体に漂う子どもたちへの様々なメッセージが，余りに温かく，そして優しい ． しかもそこには厳しさも，また大人になることの大切さと切なさも同居しています． 何と豊かな世界観なのだと感嘆し，同時に今の子ども向けと称する媒体の多くに少し寂しさを感じました ． 海外のSF小説の多くは，良質な哲学書を読むようなものです． この松本零士さんの作り出した999の世界もまた，ある種の比喩を持って描かれていますね．そして，子どもに伝えたい そのキーワードとして，「希望」を謳っています． これはおそらく大人が子どもに対して負う最大にして最高の義務なのではと思います． 大人になれば，否応無く，厳しさや無力さ，そして影の部分を突きつけられる時がきますよ． そんなことは，誰に頼らずとも，あるいは教わらなくとも自然に経験することです．しかし，それを乗り越える力というのは 一体どこから来るのでしょうか ． それは，語学力を身につけることや情操と言われる類の薄っぺらなものでは決してないことは言わずもがなですね ． 「ショーシャンクの空に」でティム・ロビンス演じるアンディが，冤罪で投獄され，その中で出来た気のいい仲間たちと 食事をしている時に何が一番大切かと問われて〝 Hope！〟と答えます． 新谷かおるさんのコミック「エリア88」で主人公の風間が，新入りのキムをシゴク場面がありますが，ここでシゴキを突破した この若者に風間が最後にかける言葉が 「大切なのは射撃の腕でも戦闘機の性能でもない ．もうダメだと思う時や死んだほうが マシだと思える状況でも，生きて明日を見ようと思うその気持ちが生きる力になる」 子どもや若者を心から祝福し，また彼らが本当の意味で明日を自らの力で生きていこうする気持ちと技の伝承が， 今必要だと感じます． そのための厳しさであり，優しさをもっと小生たち大人が理解しなければと課していくことにこそ， 未来があると思いたいです． 今，万感の想いをこめて，汽笛が鳴る… 今，万感の想いをこめて汽車が行く… ひとつの旅は終わり，また新しい旅立ちが始まる… さらばメーテル… さらば銀河鉄道999… さらば，少年の日よ ． by 城 達也 ・銀河鉄道999ブログ [&#8230;]]]></description>
		<wfw:commentRss>http://playfast.jp/blog/archives/2006/08/12maetel/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>3</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>15夜通信 / リカさん</title>
		<link>http://playfast.jp/blog/archives/2006/08/3rikasan/</link>
		<comments>http://playfast.jp/blog/archives/2006/08/3rikasan/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 02 Aug 2006 20:08:29 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[gauche]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[cinema]]></category>
		<category><![CDATA[市川崑]]></category>
		<category><![CDATA[恋愛映画]]></category>
		<category><![CDATA[演出的]]></category>
		<category><![CDATA[男気]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://playfast.jp/blog/archives/2006/08/15%e5%a4%9c%e9%80%9a%e4%bf%a1-%e2%80%a6-%e3%83%aa%e3%82%ab%e3%81%95%e3%82%93-%e3%80%87/</guid>
		<description><![CDATA[市川 崑 監督 「 悪 魔 の 手 毬 唄 」 1977.4.2 公開 東宝 / 144min カラー / ビスタ1:1.5 「 女たれがよい枡屋の娘… 」 ある日，これを口ずさむ我が子を目にした時，この状況を肯定するにはどうすればよいか，必死に考えました． 子どもの吸収力とは恐ろしい… ． 先日も書きましたが(「佐清」参照 )，小生は市川監督の作品では「女王蜂」が1番好きで，妻の封印が解けて以来 (「解釈が辻」参照 )，月に1度は横溝作品を借りてきます． ただし，血の表現に特長のあるこれらの上映時間は子どもが寝てから… ． どうしてだろうと妻と話していたら，DVDを入れっぱなしにしておいた折，メニュー画面だけをどうも見たらしい． そういえば，メニューの裏であの手毬唄が鳴っていた… ，不覚． 本作品の美意識には，今の邦画にもあったらなと感じる艶があります． この場合の艶とは，人間の描き方のことですね． 昨今，特に都心を歩いていると，必ず1度は舌打ちを耳にします． また妊婦さんが電車に乗ってきても，誰も気づきません． これは既に経験者である女性ほど顕著で，どうしてだろうと疑問なのですが，案外金髪の兄ちゃんあたりが 席を譲ったりするのを見かけます． 殺伐とした空気が世の中を支配していて，1つのミステイクも許されない，人間関係の軋む音が聞こえるよう… ． しかし，これにもう1つ奥があるのは，こうした現象を声高に叫び，正義をかざす人々のご意見もまた，言葉に刃を感じるということ． ミイラ取りがというところでしょうか． 何か言葉を発するよりも先ほどの金髪兄ちゃんの方が説得力がありますよ． 小林秀雄さんが何かの本で，言葉の不確実さを語っておられました． つまり，言葉とは口から出た途端，また文字にしたと同時に，もうその人の意図とは違う，外へ出てしまっていると． だからどんなに丁寧に，あるいはどんなに気遣いをしても，体から出たらもう違うものになっているというんですね． どう解釈されるかはコントロールできないし，けれどもその影響力は大きい… ，はてさてどうしたものかと． 小林先生が持て余しているというのに，小生などはどうしたらいいのでしょうか？ 一時期はこのことを結構深く考えたものです． しかしこれは，今の小生に答えの出る問答ではないという当然の結論に達し，日がな変わらず，「狩り好き，酒好き，女好きー 」 と覚えてしまった我が子と手毬唄をハモるしかありません． 若山富三郎さん演じる磯川と石坂さんの金田一が出会う場面ですが，おそらく今こういう芝居や演出が出来る人というのは 非常に稀なのだろうと感じます． 宿の部屋に入ってきたところの視線の交わし方や，新旧の世代を交差させる体の線の使い方． また，金田一が座布団を敷こうとするのを磯川警部はさりげなく制して自分で敷いて座るくだりは，本当に美しいと思います． ここでは，その交わすセリフよりも二人の動きそのものが，磯川と金田一の人間関係の深さを表現してしまっています． 小生の拙い推測ですが，小林さんはこうした人間の機微を本当の意味で理解なさっていたのだなぁと思います． ですから，あれほどの批評の大家にもかかわらず，言葉に対して謙虚だったのではないでしょうか． 「 されど 」も知っている分，「 たかが 」も知っているのでしょう． この作品は金田一作品で一二を争う，殺人の動機が理不尽な話なのですが，それをそうと感じさせないのは， 岸さん演じるリカさんへの磯川警部のただただ一途な想いです． これは「 ロシア・ハウス 」のショーン ・コネリーのようで本当にかっこいい． 月並みですが，惚れ惚れします． 「 それでも好きやった 」とリカさんが裏切った夫への想いを吐露す場面やラストの方で「 自首するつもりやったんやろ 」と 精一杯の愛情を示す，この2つの若山さんの芝居には思わず涙が出てきます． また結末を知って見ると，なるほどと感じるのが，磯川が宿に到着した折，北公次さん演じるこの宿の息子， 歌名雄との出会いの場面で，若山さんの目には愛情がこもっていることです． 最終的に映画ではこの歌名雄を磯川が引き取り，面倒をみることがセリフのやり取りで出てくるのですが，この映画を岸さん演じる リカさんと磯川警部の切ないラブストーリーと解釈すれば，得心のいく芝居です． もちろん，初めて見た時はそんなことはわかりませんし，ましてやこのシーンは引き絵なので，後付けと言われればそれまでですが， しかし良い映画，良い芝居に共通することは何回同じシーンを見ても違う発見があることだと認識しております． 当然，殺人は許される行為ではありませんが，それでも人間を描く視線としての温かさや懐の深さをこの作品， また昔の邦画には感じます． いつからそうでなくなったのかはわかりませんが，少なくとも本作品制作時点には，冒頭での 放庵と金田一のお風呂場面三味線インサートでお分かりいただけると思いますが，当時60を過ぎてなお冴えまくる市川演出 によって，人の想いと体温，そして女性の本当の美しさを体現する映画があったということです． 岸さんのもの腰ひとつ取っても，今現在の世の中に対して雄弁な何かがある，そんな気がします． 「 枡で量ってじょうごで飲んで… 」 もし今度鼻唄を聞いた時には，斯様に子どもへ弁解しようと思いますが… ，いかがでしょう？ ・ブタネコのトラウマ とにかく素晴らしいのひとことです！ ・Authentic=ホンモノ？ 広い展開を示したコメントに頷いてしまいますね！]]></description>
		<wfw:commentRss>http://playfast.jp/blog/archives/2006/08/3rikasan/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>11</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>15夜通信 / 佐清</title>
		<link>http://playfast.jp/blog/archives/2006/07/18sukekiyo/</link>
		<comments>http://playfast.jp/blog/archives/2006/07/18sukekiyo/#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 18 Jul 2006 04:08:07 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[gauche]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[cinema]]></category>
		<category><![CDATA[宮川一夫]]></category>
		<category><![CDATA[市川崑]]></category>
		<category><![CDATA[市川雷蔵]]></category>
		<category><![CDATA[黒澤明]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://playfast.jp/blog/archives/2006/07/15%e5%a4%9c%e9%80%9a%e4%bf%a1-%e2%80%a6-%e4%bd%90%e6%b8%85-%e3%80%87/</guid>
		<description><![CDATA[市川 崑 監督新作 「 犬 神 家 の 一 族 」 2007 公開予定 総尺未定 昔，小生の住んだ町の地下鉄の駅に，彫った字で「 佐清… 」と落書きがありました． おそらくこの落書きに気づいている人は小生と小生が教えた 友人K だけだと思う…． そしてその2人ともが今回の制作発表を聞き，「女王蜂」の大滝秀治さんばりに「えっー！」と驚いたところ． 今回の15夜はかなり私的です… ． 市川監督というと，小生がまず思うのは引き絵の潔さです． 1つ山こちらから1つ山向こうを歩く,点のような人を長玉で狙うという華麗なドン引きは， 最近の映画では見ない構図ですね． というか,最近の映画は皆，対象にひどく寄りすぎです！ 物語の人物に対しての謙虚さが足りないですよ． 小生はその寄るか引くかのシャープさが大好きなんです． 作品で好きなのは，「炎上」と「女王蜂」です． 前者は大映の撮影部宮川さんと組んだ作品で，主演の市川雷蔵さんの持つ独特の雰囲気がシビレマス． 後者は小生が言うのもなんですが，市川監督のエキスが詰まった作品だと思いますね． キャスティングで演出の70%が決まるという監督の持論を体言するかのように，金田一作品の歴代の犯人が 全員出ていて，その他草笛さんや常田さん等の市川組も健在． 中でもオープニングで，伴淳三郎さんと三木のり平さんが1 枚にクレジットされる稀有な作品． そういう意味で見ると，今回の犬神家には残念ながらその手のパワーを感じません． まず年齢的な部分とリメークという安易さでしょうか． 先ごろ，「椿三十郎」も織田さん主演でリメークの発表がありましたね…，恐れ多いです． 「日本沈没」は元ガイナックスの樋口監督ですから，面白く仕上っているでしょうが，この題材も「何で？」と思いました． 「戦国自衛隊」もやってましたな． 「時をかける少女」がアニメーションでやると聞きます． これは，現代の文学界に映画が挑戦するだけの重厚な作品が少ないか，もしくはあるのに現代の映画制作者に それを解し，新しくシナリオと映像を構築できる人がいないか，また新しい何かに共同でリスクを負える映画会社や 企業がない等…，考えたらきりがありませんが，ここではやはり２番目の映画制作者の力量を何とかしたいものですね． 黒澤明監督は，日本文学，西洋文学だけでなく，近松や浄瑠璃，歌舞伎にも精通していました． つまり，そういうことだと思います…． 市川監督は好きですが，今回の場合は後見に回ってもらい，もっと若い監督に撮らせてみたら面白かったのでは？ 横溝正史作品はどろどろとした日本独特の世界観が横たわっており，それをそのまま映像で表現すると 余りに重く，見ていられません． ですから，市川監督のようなスタイリッシュな理論無視のカットバックや石坂さんの飄々とした芝居があって 初めて，娯楽として成立するのです． 若さとドライな感覚が金田一シリーズには必要と思います． それには，今回の監督や出演者は年齢が行き過ぎています． かつて先輩を見て，そう感じた瞬間があったはずだと思いますが，それを思い出して欲しかったです…． ですが，今の若い監督に復員兵のゲートルの巻き方を指導できる人もいないでしょう． ですから，後見は必要なのです． 年寄りは引っ込んでろとばかり，またそれを裏打ちする勉強を積んできた若い監督がいないのも事実なので， 寝首を掻くような寄らば切るぞという監督の登場が待ち遠しいですね． 深キョンが，前作では坂口良子さんの演じた役をやるらしいですが，あのトボけた感じが出るといいなぁ． 何だかんだいいながら小生も見に行くと思いますね． この前，小生の仕事で関わった照明部の助手さんがこの市川組の撮影に参加しているそうで， 撮影をモニターで目視できる今の時代，市川監督のロケは大変だそうですよ… ． ・Authentic=ホンモノ？ 小生一家あこがれの地,滋賀より同感なコメントです！ ・SIDE C 端的に非常にウケマシタ．鋭いツッコミも好きです！]]></description>
		<wfw:commentRss>http://playfast.jp/blog/archives/2006/07/18sukekiyo/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>9</slash:comments>
		</item>
	</channel>
</rss>
